NHK 「世界は私たちを忘れた 〜追いつめられるシリア難民〜」 を見て感じたこと
おこうです。
先日NHKで「世界は私たちを忘れた 〜追いつめられるシリア難民〜」という番組を見ました。
とてもささる内容で、特に印象に残る場面があったので、書きたくなりました。
内容はシリア難民について
シリア内戦を逃れるために、シリア難民がレバノンに押し寄せています。
その中にエルハーム(仮名)という11歳の少女が出てきます。
エルハームは8人家族の長女。
お父さんは日雇いの仕事を求めて、ほとんど家にいません。
そんなある時、エルハームの家族は、衝撃的な事件に巻き込まれます。
エルハームにはお兄さんがいるのですが、そのお兄さんが近くの空き地で遊んでいる時、何者かに誘拐されたのです。
探しても探しても見つからないし、何もわからなかったそうです。
それでもエルハームは兄は生きていると信じていたんですね。
ところがある時Facebookの投稿写真で兄の居場所がわかります。
ゴミ捨て場に放置された、兄の遺体が映っていたのです。
シャツが上にまくられ、ズボンが短く切られていた状態でした。
そしてお腹に何かされた形跡があり、その部分が縫われていました。
兄は臓器売買のため殺されたのです。
その事実を知った家族は悲しみに包まれます。
母は憔悴しきってしまい、何もできない状態に。
レバノンにいるシリア難民は貧困を極め、自分たちのことで精一杯。
自らの臓器を売る人もいるぐらいの状態です。
だからといって許される行為ではありませんが。
兄を殺されたエルハームは、憔悴しきっている母の代わりに、そして家族のために働く決意をします。
ゴミ捨て場で働くとゴミ女と罵られ、シリア人というだけで酷い差別受けることも。
排水溝から湧き出るゴキブリのようだとも言われたこととあるそうです。
エルハームはひどく傷ついていました。
それでもエルハームは家族のために働くのです。
酷い差別を受けながらも。
僕はね、この事実を知ったときに
「なんて自分はちっぽけな事で悩んでいるんだろう。」と思わされました。
生きていると色々あります。
僕も普通の人にはない、特殊な悩みを多数抱えて、死にたくなったこともあります。
でもね、僕の悩みは命には関わらない。
お金もそこそこあるし、生きていくには困らない。
でもエルハームはじめ、シリア難民の人は毎日生きていくので必死なのです。
キツい生活に耐えられず、焼身自殺をする男性の姿も映されていました。
そんな酷い状況なのです。
僕らには考えられない世界で、今の僕がその状態になれば、すぐに耐えられない状態となるでしょう。
この番組を見て感じたこと
自分は本当に恵まれているんだな。
誰でも人生は自分が主役。
自分を主観的に見てしまいすぎるからこそ、悩むんだな。
もっと客観的に自分を見て、色々な情勢を見ていかなきゃいけないな。
そう感じさせられる作品でした。
自動録画機能のあるレコーダーを持っている人は、過去に遡って是非見てほしい作品です。
こんなにもつらい思いをしている人、特に子供たちが、1人でも少なくなるようにおこうは祈っています。